Stop Saying "Sorry": 3 "Polite" Habits That Are Killing Your Global Career
【閲覧注意】その英語は「無能」の証明です。 多くの日本人が良かれと思って使う「口癖」が、グローバルでは「信頼を蒸発させる」原因になっています。英語力の問題ではありません。 Stop Saying "Sorry": 3 "Polite" Habits That Are Killing Your Global Career
英語力じゃない。スタンスを変えろ。
日本人の美徳が裏目に出る「3つの致命的エラー」と、即効性のある書き換え術
日本人は、まず『Sorry』と言いたがってしまう
あるグローバル企業の役員会議直後、海外のエグゼクティブが私にそう漏らした。 プロジェクトの遅延を報告する際、日本人のリーダーは責任感の強さから、開口一番「Sorry...」と切り出したのだ。
日本国内であれば、それは「謙虚さ」や「誠意」として評価される美徳だ。 しかし、シビアなグローバルビジネスの最前線において、その態度はどう映るか。
私が遅延の元凶(被告人)です
そう自己申告しているに他ならない。 問題はTOEICの点数ではない。これは、あなたの「ビジネス認知(Mindset)」の深刻な翻訳エラーの話だ。 今回は、日本人が無意識に犯している、しかしグローバルでは「信頼を即座に蒸発させる」3つのコミュニケーション・エラーと、その修正策を解説する。
1. 【防衛のエラー】 開口一番の「Sorry」(敗北宣言)
これが最も頻発し、かつ最も取り返しのつかないエラーだ。 我々は「場を和ませる」「へりくだる」ための潤滑油(Social Lubricant)として謝罪を使う。
しかし、欧米を中心としたローコンテクスト文化において、"Sorry"は「I am guilty(私に過失があります)」という、法的・論理的な責任認定**として処理される。 構造的な問題(予算不足、他部署の遅延、市場の変化)でプロジェクトが遅れているにもかかわらず、なぜあなたが全責任を負うのか?
謝った瞬間、あなたは対等な「ビジネスパートナー」から、裁きを受ける「被告人」へと格下げされる。その後の会話は、未来の建設ではなく、過去の過失追及へと変わるだろう。

▼ UPGRADE YOUR MIND
- Stop: "Sorry, I have no updates." (思考停止の謝罪)
- Start: "I have a Proposal. Here are the facts and bottlenecks." (主導権を握る提言)
- Action: 謝罪を封印せよ。「Facts(事実)」「Bottleneck(真因)」「Proposal(提言)」の3段論法のみが、あなたをプロフェッショナルに見せる。
- Outcome: 「誰が悪いか(犯人探し)」の裁判が終わり、「どう解決するか(未来志向)」の作戦会議へと、場の空気が一変する。

2. 【発言のエラー】 語尾を濁す「I think / Maybe」(責任放棄)
「この納期で可能か?」と問われた際、多くの日本人はリスクヘッジのためにこう答える。 "I think it is possible..."(たぶん可能だと思います) "Maybe..."
これは日本語の「善処します」「検討します」を直訳したマインドセットだ。 しかし、グローバルリーダーにとって、この曖昧さは「慎重さ」ではない。 「準備不足」または「決断からの逃避(責任放棄)」とみなされる。
ビジネスにおいて不確実なのは当たり前だ。その中で「現時点での断定」または「条件付きのコミット」をするのがリーダーの仕事である。 「No」と言われるよりも、「はっきりしない」ことの方が、あなたの市場価値(Market Value)を暴落させる。

▼ UPGRADE YOUR MIND
- Stop: "I think we can do it..." (自信なさげな予測)
- Start: "Based on the data, it is feasible." (根拠に基づく判断)
- Start: "Let me check the resources and get back to you by tomorrow." (明確なネクストアクション)
- Action: 曖昧なYesでその場を凌ぐな。「条件(Condition)」または「期限(Deadline)」を提示し、ボールを相手に投げ返せ。
- Outcome: ビジネスの「変数(条件・期限)」をあなたが定義することで、プロジェクトの主導権(Control)を相手から奪い返せる。⠀

3. 【態度のエラー】 沈黙の「Active Listening」(透明人間)
日本人は、相手の話を真剣に聞いている時ほど黙って深く頷く。「沈黙=傾聴」という美徳だ。 また、「理解できていないのに質問するのは失礼(あるいは恥)」だと考え、会議後にこっそり確認しようとする。
残酷な現実を告げる。
リモート会議や多国籍チームにおいて、「発言しない人」は「会議にいない人」と同義である。 「発言がない=貢献ゼロ(Zero Contribution)」と判定され、次の会議招集リストからあなたの名前は消える。
画面の向こう側でどれだけ深く思考していても、アウトプットがなければ、それは「無(Nothing)」だ。 グローバルでは「空気を読む」能力など1ミリも評価されない。

▼ UPGRADE YOUR MIND
- Stop: 完璧な意見がまとまるまで、黙って頷き続ける。
- Start: "Let me clarify, you mean X, right?" (わからない時こそ、理解の確認)
- Start: "I agree with your point on X." (賛成の表明だけでも、音を出す)
- Action: 完璧な意見でなくていい。「私はここにいて、思考している」というプレゼンス(存在感)を、音に出してマーキングせよ。
- Outcome: 単なる「出席者(Audience)」から、プロジェクトに不可欠な「参画者(Player)」へと格上げされ、あなたの席が守られる。

結論:言語ではなく「スタンス」を書き換えろ
これら3つのエラーに共通するのは、「自分の文脈をそのまま外国語に適用させる」という依存。 今時海外の方も日本のカルチャーに一定の理解はあるが、グローバルビジネスでは、すべてのコンテクストは共有されているという考えを持っているのであれば単なる思い込みになる。
すべてを言語化し、論理的にテーブルに乗せる「説明責任」を果たせる者だけが、リーダーとして扱われる。
流暢な英語を話す必要はない。Broken Englishでも構わない。
「謝らない」「濁さない」「黙らない」という3つのスタンスを守るだけで、あなたのレピュテーションは劇的に変わる。
今この瞬間から、マインドセットを入れ替えろ。
「謙譲」を捨て、「提言」を武器にするのだ。
ぜひご参考ください。


